方向音痴、街を歩く【前編】
お久しぶりでございます。
普段仕事がある日に自分でセットした目覚ましって
いざ時間になって鳴り出すともんっっのすごい鬱陶しく
いつもならセットした自分自身へ苛立つ朝なんですが、
不思議と(不思議でもないか)旅の途中での目覚ましはスッと起きれて常に爽やかです。
なんなら目覚ましが鳴る前からちょくちょく起きます。
2時間程の仮眠のような睡眠を取り爽やかな目覚ましと冷気によって目を覚ました私は、
自分の体温で暖かくなっている布団の中で少しグズグズしてから包まっていた布団から抜け出します。
四つあるうちの1番ドアに近いベットから降りるとむき出しになった足首が冷んやりとする。
ヒーターまで歩み寄り手をかざすと暖かくない。
昨日の夜はついてた気がするんだけどなぁ。
どうやら調子が悪いらしい。
そりゃ寒いわ。
さて。
今日は午前中にクライストチャーチを周り午後にはテカポまで移動の予定。
着替えて支度をしよう。。
いつもならしない化粧をして歯を磨き、脱ぎ散らかした服を畳み歯ブラシやタオル、使い終わったものからトランクへしまいこんでいきます。
お腹は空いてないから朝ごはんはパス。
だんだん体も頭もオフからオンになってくる。
さて。今日はどこに行こう。
昨晩勧められたアートギャラリーは行ってみようかな。
あとはコンテナモール、ハグレイパーク、クライストチャーチ大聖堂、ニューブライトン図書館も行ってみたい。
観光名所は中心部にだいたい固まってるらしい。
昨日レセプションでもらった地図を広げ起きかけの思考回路を働かす。
まずはアートギャラリーに向かいそこからハグレイパークへ向かうコースがいいかな、と大まかなルートを決める。
宿から片道約3キロ程度。
うん。あとは気分で決めていこう。
体力は有り余ってるから遠回りしても平気。
1人だから相手の体力や空腹を気遣わなくていい。
行きたいところに行っていたいだけいれる。
なんて気楽なんだ...!最高!!
一人旅って究極の自己中行動発揮の場だと個人的には思ってます。
カメラと地図をリュックに放り込み、
歩きながらでも取り出せるサイドポケットに昨日スーパーで買ったペットボトルの水を突っ込む。
三脚の出番は星空撮影までなさそうだからトランク待機のままで。
スリや引ったくり対策にカードや現金、パスポートが入った小さな肩掛けのお財布カバンは上着の下で斜め掛けにし見えないようにする。
ブーツに現金少し隠そうかなと考えるがめんどうだなと思いやめる。
よし、あとは携帯があればいい。
宿は日本円にすると1泊2000円程度の安宿。
エレベーターなんぞあるわけもなく大人2人がすれ違うのにちょうどいいくらいの幅の階段を使い二階からよっこらえっこらと自分でトランクを降ろす。重。
クライストチャーチに辿り着くまでの道のりで買ったばかりのトランクは空港職員がこれでサッカーでもしてたんじゃないかと思うほどの汚れ方。
白だから余計に汚れが目立つ。
前回まで使っていたトランクはoutdoorの布製のトランクで、
布だからガンガン詰め込んでも伸びるのはいいんだけど
雨が降ると中身が濡れて少し困ったことがあったので今回新調しました。
今までは暑いところばかりに行ってたので荷物も半袖やタンクトップばかりでかさばらなかったけど
今回は寒い時期の旅でパーカーやらトレーナーやらで荷物もかさばったし大きめのを。
私のNEWトランクもなかなか味が出てきたねぇ。
レセプションへ行くと寝不足な顔が。
さっきぶり。
寝不足で口が回らないよと言いながらヘラヘラ笑う彼にトランクを預け散策前に一先ず一服。
初日となった昨日、初めて紙タバコをもらい作ってみたけど楽しい。最初は。
普段コンビニなどで売っているタバコは完全に完成形ですよね。
ライターで火をつけるだけ。
紙タバコは小さな折り紙のような紙、葉っぱ、フィルター、全てがバラバラな状態です。
紙を敷きフィルターを紙と少し被らせて乗せ、
その横一直線に葉っぱも少し盛るように乗せていきあとはくるくる巻いて紙の端を舐めくっつけて完成。
このくるくるが難しい。
ついでに最後舐める姿を見られるのもなんか嫌だ。
すぐに匙を投げ「やって」と選手交代。
普段からやってる人からするとなんてことはないようで数秒で返ってくる、と思いきや割とレセプションの彼も手こずり、私の入れた葉っぱの量が気持ち多いだの難癖をつけてくる。
葉っぱの量はこれくらい?って聞いたらいい感じって言ってたよさっき。
運転しながらでも肩で作っちゃうよ!と昨日得意げに言ってたぞ。
あれは話を盛ったのか。
まぁ結果めんどくさいってことです。
癖もなく普通に吸えるけど一度巻ければもういい。(巻けれてないけど)
一度吸い出すと燃え尽きるのも早いのでさっさと吸わないとすぐ火が消えます。
話しながら吸ってるとすぐ消えてしまい何度でも火をつけるから紙燃やして遊んでる気分だ。
どう考えてもズボラには向いてないタバコです。
くどいようですがなんせめんどくさい。
日本でもネットやタバコ専門店へ行けば紙タバコは売っておりコンビニなんかで売られてるタバコの半値くらいで売られています。
種類もわりと豊富。お得ですね。
細かい作業が苦じゃなく根気のある人なら余裕だと思います。
結局は慣れなんだと。
これだけアイコス所有者が増えた中、私の会社の上司に1人紙タバコ派がいます。ザ・少数派。
上司は革の入れ物に一式入れてて紙タバコ渋くてかっこいいなぁとか思ってたけど
私は慣れる前に匙を投げるタイプだこれは。
ニュージーランドでももちろん普通のタバコも売っているんですが消耗品にしては地味に高い。
現地の人達は少しでも出費を抑えるため紙タバコを吸ってる人が多かった。
ニュージーランド物価は気持ち高めです。
ものすごく高いのか、と言われるとそうでもないけど安いかと聞かれればNOです。
タバコの持ち込み制限は私が行く少し前に厳しくなり50本まで。
9日もいて50本で足りるかな、と心配していましたがレンタカーが禁煙なのもあり余裕で足りました。
どこに行くの?とレセプションの彼が紙タバコを吸いながら聞いてきたのでとりあえずアートギャラリーへ、と答えると妙な間が。
え、なに。この間は。
あそこねぇ。。一応観光地の1つとして観光客に教えるけどアートに興味ない人は実際あんまりだよ、と言われる。
アートを理解できるできないかは別にして興味がないわけではないので
行く気になってるしその「あんまり」を体験してくるわ、と言い残し出発。
少し迷いながらも見えてきました。
アートギャラリーのシンボル。
信号機メインの写真のように見えますが違います。
奥の方、よーく見てみて下さい。
建物の上になんか肌色のがいるでしょう。
凛々しいハンドマン!
これだけでもう面白そうじゃないですか。
アートギャラリー。
建物も随分と立派です。
エントランスへと入り受付カウンターに数名の職員。
どこへ行くにも何をするにもまずシステムがわからない。
常にドキドキです。
グーグル翻訳で検索した英語を話そうにも緊張してくる。
こちらの意思が伝わったとしても返ってきた言葉を理解できる気がしない。
とりあえずトイレにこもりグーグル翻訳を再起動させ英語を小声で復唱する。
今回の旅に出る前、一応私の中で小さな決まりごとがありまして
外国の方達と意思疎通を図る時になるべく直接目を見て自分の口で話すこと、とゆうのがありました。
言葉は通じなくても結局は同じ人間なんで目を見て表情をみて動きを見て、相手にも私の目や表情を見てもらって話せばなんとか伝わるはず。
アプリや本を使えば指差しで自分のしたいことや聞きたいことがすぐに相手に伝わるんですが
それを自分の中で想像した時になんとも奇妙で。
人と人との事なのでやはりしゃべれなくてもしゃべりたいな、と。
それでも伝わらなければ絵を書くなり本を指差しなりすればいい。
と、決めてはいるけどやっぱり緊張はします。
ただでさえ人見知りなのに。
アートギャラリーを見物したい旨を伝えるのにひたすらトイレでドキドキしていましたが
意を決してトイレから出て受付で立ち止まり上品なマダムと目が合い話しかけるとなにか言っている。
なんだろう。
わっかんね。
落ち着いて?私!
あ、荷物を預けて中を見るのね?
ほうほう。
リュックを預け引き換えのアームバンドをもらい腕につけ受付のマダムにありがとうを言い身軽になった体で見物スタート。
ちなみにアートギャラリーは無料です。
太っ腹でいいですね〜。
二階建てのアートギャラリーは中央に階段を挟み
左右にそれぞれ二部屋程のスペースが取られており絵や何かしらの立体物(もうあまり内容覚えてない)が飾られていました。
私にアートの美的感覚があまりないせいか全ての部屋を出来る限りゆっくりじっくりと周りましたが何を表現しているのかよくわからないままアートギャラリーを後にしました。
けどよくこうゆうの考えつくよなぁとアートが爆発してるって感じたのは覚えてます。
さ、公園行こ公園。
次はアートギャラリーから10分程の距離にあるハグレイパークへ向かうつもりがグーグル先生が悩み出した。
ぐるぐるぐるぐると今自分がどこにいるのか
あっちこっちするからあてにするのをやめ、少し休ませようと思い一旦マップを閉じる。
こき使い過ぎてグーグル先生まで迷子だ。
しばらくしてもし迷ったらオフラインで使える地図に切り替えて検索すればいいや。
適当に歩いていると路面電車がやってきたのでついて行ってみることに。
石畳みに埋め込まれた線路をたどって歩いているとネットで見たような光景が。
まぁ綺麗。
観光案内所です。
路面電車についてきたらアートセンターの方向に来ていたようです。
ちょっと歩いた気がするけど後々調べてみるとアートギャラリーからは目と鼻の先で数分のところでした。
そんな近かったのかぁ。
のんびり歩いていると小学生くらいの子や制服を着た高校生がちらほら。
こっちの高校生(か定かではないが)も制服あるんだなぁなんてぼんやり考えながら歩き適当な所できりをつけ今度こそハグレイパークへ。
たぶんあっちの方向だな、と目星をつけ歩き出す。
朝は曇っていたけどだんだんと雲がなくなり暑くなってきていました。
南半球に位置するニュージーランドでは私が行った6月末は冬にあたります。
朝晩は冷え込むんだけど天気のいい日中は暖かい。
ロンTとジーパンでウロウロしてました。
気候がいいと気分もいい。
ハグレイパークへ着くと公園横に小さな川が流れていてそこにはカモや大きめの鳥がいて餌を食べてるのか潜っては泳ぎ潜っては泳ぎを繰り返してました。
このカモが潜った時のお尻がぷりぷりして可愛くて。
一人小川に佇みそのお尻観察をしていました。
動物は何をするのも一生懸命で見てて飽きないです。
一人寂しくカモのお尻を堪能し、公園を少し歩く。
ひろーーーい公園を全て歩尽くすには時間が足りず
のんびりしたかったけどカモのお尻観賞よりも短い時間で公園内を出ました。
帰る方向に向かいながらあとは気分でブラブラしていこうとまた歩き始めます。
さて突然ですが今回のブログ今までで(と言ってもまだ3記事だけど)1番長いです。
過去の倍でございます。
そろそろ読み飽きてきた頃だと思うので続きは次回後編にて。